水虫は、カビの一種である「白癬菌」に感染することによって起こります。
そして水虫に感染する原因としては、白癬菌に感染しやすい環境が挙げられます。

白癬菌は、ヒトや動物の毛・爪・角質などに含まれている「ケラチン」というたんぱく質を好むカビの一種で、その種類は30種類ほどあります。
もともと土壌に住み着いている種類もありますが、水虫の原因となる菌の場合は、主にヒトからヒトへ移るタイプになっています。

そんな白癬菌の感染原としては、既に水虫に感染している人が落とす皮膚が挙げられます。
皮膚は一定の周期で生まれ変わっており、やがて古い皮膚は剥がれ落ちていきます。
水虫に感染している場合、この剥がれ落ちた皮膚に白癬菌が付着することがあります。
そして白癬菌が付着した角層を他の人が触ってしまうと、白癬菌は触った人の皮膚にまで付着してしまいます。

ただし、皮膚に白癬菌が付着したからといって、必ずしもすぐに水虫になってしまうわけではありません。
水虫として症状が出るのは、白癬菌が十分に繁殖してからになります。
洗い残された白癬菌は、まず傷ついた角層などに侵入します。
その後、白癬菌が繁殖しやすい環境が整っていると、水虫を発症させてしまいます。

白癬菌は、高温多湿の環境を好みます。
また、白癬菌はアルカリ性の環境を好みます。
水虫が足にできやすいのは、足はこの環境になりやすいことが理由です。
足は1日中靴・靴下等を履いています。
すると足の周りの熱・湿度は逃げにくい状態となります。
足のまわりはジメジメした状態となってしまい、汗もかきやすくなります。
汗はアルカリ性の性質を含んでいるため、さらに白癬菌が生活しやすい環境になっていきます。

このように、白癬菌はすでに感染した人が落とした角層を踏んだり触れることで、他の人に感染します。
ただし、実際に白癬菌が広がり炎症を起こしてしまうのは、その後の肌の周りの環境によって大きく変化します。
また、白癬菌はカビの一種ですが、免疫力が強いとある程度抑えることも可能です。
ただし、疲労が溜まっていたりすると免疫力も低下し、白癬菌を抑える力が弱まってしまいます。

日常で出来る水虫ケアの方法について

水虫は早期に治療しないと、治りが遅くなるばかりか、他人にもうつしてしまう恐れがあります。
そこで日常生活の中で、水虫ケアを行っていく必要があります。

水虫のケアにおいてまず重要なのが、掻くことを避けることです。
かゆいからといって掻くと、角層がさらに傷つき、悪化する恐れがあります。
また、掻いた手に白癬菌が感染、手の爪などにも発症する恐れがあります。
そのためまずは炎症を抑え、かゆみを緩和する必要があります。

水虫の中でも足の間やかかとなどの場合は、市販薬で治療を行うことも可能です。
市販薬には液体タイプ・クリームタイプ・軟膏・スプレーと、様々な種類があります。
症状や場所に合わせてタイプを選び、決められた回数塗っていきます。

ここで重要なのが、かゆみが緩和されてきたからといって、すぐに薬をやめてはいけないことです。
表面の白癬菌がいなくなり、かゆみが緩和されたからといって、完全に白癬菌がいなくなったわけではありません。
まだ皮膚の奥に白癬菌が潜んでいる可能性もあるため、皮膚が新しく生まれ変わるまで、1~2か月間は薬を使い続ける必要があります。

ただし、水虫の中でも頭で発症している場合と、爪の中で発症している場合は、市販薬での治療は困難となります。
この場合は病院に行き、医師に相談したうえで治療を進めることが重要です。

また水虫を改善するためには、今以上に白癬菌が増えないようにすることも重要です。
そのため、常に足はキレイに保つ必要があります。
ただし、この時注意が必要なのが、症状のある部分を刺激しすぎないことです。

まずお風呂の温度を下げるようにします。
お風呂の温度を下げると、肌への刺激は少なくなります。
また、洗うときはゴシゴシこすらないようにし、バスマットやタオルなどは使ったらすぐ洗うようにしましょう。