一昔前まで、水虫は完治しないものであり、特効薬が見つかれば医療業界が変わるとまで言われていましたが、現在では、正しく治療をすれば決して完治しない病気ではありません。
その為、初期の段階として自覚症状が出ればすぐに治療を始める事が重要です。

水虫とは真菌で感染をする皮膚病の一つです。
真菌は一般的に白癬菌と言われ、肉眼では見ることができません。
白癬菌が付着したからと言って、すぐに感染し、水虫になるわけではありません。
何度も付着したり、高温多湿な状態が継続した時に初めて水虫を繁殖させる環境が整います。
例えば、水虫の人が歩いた床などを同じように素足で歩いたり、長時間同じ靴や靴下、スリッパなどを履き続け、汗を掻いたりすると水虫の発症のきっかけとなります。

水虫を自覚する初期症状としてかゆみがあります。
かゆみがありながらそのまま何も対応しなければやがて症状が進行し、水ぶくれや皮むけなどの症状が出てきます。

かゆみは自覚症状の第一段階です。
角質から白癬菌が入り、ケラチンを溶かし、その代謝物から表皮から真皮へと進みます。
そこで進行してくる異物に抵抗するための化学伝達物質が送り込まれ、真皮の血管や神経を刺激し、かゆみが起こります。
かゆみが進行していくと真皮の血管や神経が常時刺激されている状態になり、2から3mmの水ぶくれが足の裏や側面にでき、大きくなることもあります。

炎症が進行すると、かゆみが強くなりますので、我慢できずに掻いてしまいます。
すると皮がむけたり、ふやけたりし、かゆみも増加するばかりです。

既に書きましたが、水虫は完治できる病気です。
初期症状に気づいたらすぐに正しい治療を行うべきです。
治療方法としては、皮膚科などの専門医のいる病院での受診が完治の近道になります。
症状に合わせた薬やアドバイスを元に、自宅でしっかりとケアをします。
また帰宅したら足を洗ったり、靴下をこまめに履き替えるなど環境づくりにも気をつけましょう。

水虫の症状が進行するとどうなる?

水虫の中には、自覚症状がないものも存在します。
また気づいたとしても症状が軽いと勘違いし、治療を行わない事もあるでしょう。

水虫の症状が進行すると、水虫以外の病気にかかるリスクも上がっていきます。
水虫の症状が進行すると白癬菌の浸食箇所が広がり、治療を始めても完治までの時間が長くなります。
また一旦症状が治まっても完治しているわけではないのでまた症状が出る可能性が高くなることもあります。

皮膚に侵入した白癬菌は爪まで浸入する事があります。
爪に侵入してしまった場合、塗り薬を使用しても浸透しにくいので、薬の効果が出にくく治療が長引きます。
また皮膚に比べて爪は生え変わるスピードが遅いので、爪が変形してしまったり、崩れてしまい、元の爪に戻るまで長くて半年以上かかる場合も少なくありません。

水虫の箇所から落ちた角質には多くの白癬菌が含まれており、床やバスマットなどに付着します。
そこに別の方が素足で接触すると簡単に人から人へと感染し続けます。
水虫をそのままにする事は、常時白癬菌と共に生活をしているという事ですので、一緒に生活をしている家族の方への水虫感染の機会を増やしている事になります。
水虫に感染している箇所は、皮膚のバリアが弱くなっているので他の病気への二次感染のリスクがあります。
特に感染症が発症する可能性が非常に高くなります。

その他、白癬菌に対するアレルギー反応が起こる事も確認されています。
白癬菌に対するアレルギー反応が起こると白癬菌が侵入していない手などに発疹ができたりします。

水虫が進行するとこのような様々なリスクがあります。
専門医からの指示を元に白癬菌が増殖しないように日常生活から気をつけましょう。